Tether(テザー)とは、米ドル(USD)や日本円(JPY)等の法定通貨とほぼ連動した価値を持つ仮想通貨です。

よく扱われているのがUSDT(USD Tether)で、殆どの場合1USDT≒1USDというほぼ等価の図式が崩れることはありません。その性質上、仮想通貨売買における基軸通貨の一つとして扱われていることもあります。

運営母体であるTether Limitedが法定通貨の管理、そしてProof of Reserves(PoR)というシステムによって新規のTether(テザー)を発行しています。

簡単に言うと、Tether Limitedに法定通貨を預けると同額のTether(テザー)が発行され、Tether Limitedから法定通貨を引き出す時にはTether(テザー)を入金すると引き出すことが出来て、その入金したTether(テザー)は消失する、という仕組みです。

仮想通貨の中でも特に中央集権的であることから、中央集権者であるTether Limitedが破綻、もしくは不正をする可能性、または法定通貨を預けている銀行が破綻、ハッキングされる等の危険性があります。

疑惑の渦中にあるTetherですが、昨年12月にCFTC(米商品先物取引委員会)はビットフィネックスとテザーに召喚状を送付していたことがわかりました。

テザーの問題点

準備金に関する問題

テザーは”100%の準備金””24時間365日資金へのアクセス可能”とウェブに記載されていますが、1USDTを1USDに変えるための明示された契約上の権利がないことが指摘されています。

この準備金の問題は、かなり前から疑惑の目が向けられていて、この1USDT=1USDという前提で考えた場合、現在のUSDT発行量約20億USDTに対する20億USD(約2170億円)がどこかの銀行口座に準備金として担保されていることになりますが、これを裏付ける証拠はないとされています。

また合わせてこの準備金が他の用途に使われているのではないかという指摘もされています。

このような状況の中、Tetherが実際に市場に出回っているUSDTトークンと同等のUSドルを口座に保有していることを証明する一つの方法でもあった監査法人Freidmanとの契約を解消してしまいまし

価格操作に関する問題

昨年のビットコイン価格上昇は、バブルと言われるほどの上昇を記録しました。

このビットコインの価格上昇の約50%が、91回にわたる新規Tether発行直後2時間以内、Bitfinexのウォレットに着金した2時間後に起こっていると匿名の報告書が出されています

テザー社がテザーを発行しビットフィネックスに送金後、ビットフィネックスがこのUSDTを証拠金としてレバレッジ取引を行いビットコインの売買を行う動きが行われていることも推測されています。

実際にビットフィネックスでは昨年、倍率をかけた大口取引が観測されており市場操作に疑惑の目も向けられています。

まとめ

仮に現在のビットコイン価格を押し上げた要因が担保のないUSDTや価格操作が明るみに出れば、仮想通貨が大暴落する可能性が高いと考えられています。

現時点で新規ビットコインがその価格を保つのに、$1800万(約20億円)の新規ドルが流入する必要があり、現在のテザー発行量$1億(約108億円)を発行する力がなくなった場合、価格を保てないとの指摘もあります。

コインチェックの事件や度重なる各国の仮想通貨規制に関する話し合いなど、ネガティブな話題が続いたことも要因と考えることができますが、bitbankのチャートではコインチェック事件発覚時の下落した価格を更新しています。

この問題は、コインチェックの事件より危険視されている可能性があり、ニュースなどを利用した状況把握だけでなく、チャートの動き(特に欧米価格)も注意して見ておいたほうが良いと思います。

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